仮想現実という意味を持ち、「バーチャル・リアリティ」の略である「VR」。一般的にはゴーグルのようなヘッドマウントディスプレイとヘッドフォンを装着し、あたかも仮想の世界に入り込んだかのような体験ができるシステムだ。昨今では、ゲームセンターやテーマパーク、映画館などにも導入され、新たな娯楽の手段として広まってきていることは間違いない。

そんなVRが、日本のパチンコ業界にもやってくるかもしれない。「遊戯通信」(遊戯通信社)が公開した記事によると、「VR EXGEAR(ヴィアール・エクスギア)」という営業ツールが合同会社サンダーボルトインタラクティブより発表されたそうだ。

これは、ヘッドマウントディスプレイを利用して360度のバーチャル空間を活用することで、遊技機メーカーの営業にかかるコストを抑えようというものだ。これを使えば、ホールに実際に立っているような体験ができるという。

「VR EXGEAR」は、遊技機の営業活動をサポートすることにとどまっているものの、もしパチスロやパチンコにVRが導入されればユーザーの興奮や感動を高める演出が広がることには間違いない。

出玉規制などの影響を受けてマーケットの縮小が確実視されているパチンコ業界だが、最新技術を取り入れて、一歩先に進んだパチンコ体験を演出することで今までファンだけでなく、新しい顧客を取り込むことができるかもしれない。VRの最新技術を活用した新たなパチンコの時代が到来することはほぼ間違いない。革新的な取り組みに期待したいところだ。