IR候補地について調べてみました。今後の日本のカジノ候補地とは

いよいよ日本のカジノ解禁が近づく中、一体「どこにカジノができるのか」が気になっている方も多いのではないでしょうか。 そんな気になるIR候補地ですが、それぞれ違った特徴を持っています。 ココでは、カジノ誘致に名乗りを上げている自治体や注目の有力候補地について紹介していきたいと思います。 IR候補地はいつ決まるの? 「いつ候補地が決まるのか」については、現在国が発表している基本方針案によると候補地が正式決定するのは2022年頃になる予定とされています。 今後IR誘致に挑む自治体は2021年1月4日から7月30日の間に国に申請を行う必要があります。 そして国は申請を行った自治体の中から最大3箇所を選び、2021年後半~2022年頃に正式にIR候補地として認定する、というスケジュールとなっています。 現在のIR候補地はどこ? ココでは、IR誘致を表明している7つをそれぞれ詳しく紹介していきます。 現在のIR候補地:1.大阪夢洲(ゆめしま) 夢洲は大阪湾にある人工島です。 夢洲への交通手段は現在自動車に限られており、歩いて渡るコトもできず、大阪府民からも忘れられた土地となっていました。 元々夢洲は2008年の五輪誘致の際、競技場や選手村、後に選手の住宅地として利用する計画でしたが、誘致は失敗に終わってしまい100ヘクタールを超える広大な土地の活用法が決まらないままでした。 しかし2025年の万博開催が決定し、IRの有力候補地ともなっている現在は、負の遺産から一転、関西経済の起爆剤となりうるのではないかと期待されているのです。 現在のIR候補地:2.神奈川山下ふ頭 「山下ふ頭」は、1963年、外資のためのふ頭として建設された埋め立て地です。 高度経済成長期には主力ふ頭として横浜港を支え続けてきましたが、近年は物流の拠点が別のふ頭に移行してしまいました。 観光・商業・MICEとしての再開発が検討され始めたことから、IRの候補地として挙げられるようになったという経緯があります。 しかし、山下ふ頭は現在も横浜のシンボルとして地元住民や観光客に親しまれているのでカジノを含む再開発に対する地元企業団体や住民からの反発は根強く残っているのが現状です。 現在のIR候補地:3.長崎ハウステンボス 佐世保市にある「ハウステンボス」は、ヨーロッパ各地をテーマにしたアトラクションを提供するテーマパークで、総敷地面積はナント!東京ディズニーリゾートの約1.5倍にものぼります。 一度は業績不振により経営の危機に陥ったものの、2010年にH.I.S.会長の澤田秀雄氏が社長に就任して以降に発表された斬新なアトラクションやイベントの数々がヒットし、現在も黒字経営が続いています。 候補地の中でも基盤となる場所の集客力ではトップクラスと言えるでしょう。 2019年4月には、ハウステンボスの一部をIR整備候補地とする方向で、県・市・ハウステンボスの3者が基本合意となりました。 現在のIR候補地:4.和歌山マリーナシティ 和歌山は昔からカジノ誘致に最も積極的な自治体の1つで、2004年からカジノ誘致に取り組んできました。 最有力とも言われる大阪と立地が近いので、どうしても陰に隠れてしまいがちなのが現状なのです。 そこで和歌山は「IRが近隣に2つ存在する」コトによる相乗効果を狙って、大阪と合わせたIR誘致を狙っていく方針です。 2つのIRが近隣にあるコトによるメリットはシンガポールなどで前例が示されており、業界の間でも有力候補に数えられるコトもあり、今後の動向が見逃せない自治体の一つです。 現在のIR候補地:5.愛知県常滑市 愛知県では、現在県と市が別々の箇所への誘致を表明しているという状態になっています。 愛知県は常滑市の中部国際空港(セントレア)島への誘致を検討しており、2019年に開業予定の国際展示場との相乗効果を目指しています。 積極的な姿勢を見せているのは主に常滑商工会議所で、県が常滑への誘致を掲げる背景には、かつてりんくう常滑駅を中心にしたIR構想の中断を余儀なくされた常滑商工会議所によって要望が提出されたという経緯があります。 IR誘致のための有識者研究会による調査や、IR整備費用やギャンブル依存症対策費用を予算として計上し、一方で、知事選にて3選を果たした大村知事は公約にIR誘致を出さないなど、現在は比較的慎重な姿勢を保っています。 現在のIR候補地:6.愛知県名古屋市 愛知県と名古屋市は、県内へのIR誘致を巡るライバル関係が続いています。 県が中部国際空港島へ誘致を働き掛けるのに対して、名古屋市は市内への誘致を主張しており、お互いに譲る姿勢はない様子ですね。 名古屋市の河村たかし市長は、現在は候補地を名古屋市中心部、名古屋港周辺に絞って検討しています。 具体的には金城ふ頭周辺などを候補として挙げていますが、まだ候補地を絞り切れていない段階で、他の自治体と比べるとスタートが出遅れている感も否めません。 現在のIR候補地:7.東京都お台場 日本一の大都市である東京は当初、「お台場カジノ構想」を掲げて誘致に積極的でした。 しかし知事の交代や、会場候補地が売却されたコトなどから、計画は白紙状態になります。 そんな期間を経て、新たに臨海副都心の開発計画「東京ベイエリアビジョン」にて、IR誘致の復活の兆しを見せています。 ようやくIRに関する明確な記述が出てきたものの、大阪・和歌山・長崎の先導グループが2024年の開業を目指していることを踏まえると、スピード感としては劣りますね。 現在のIR候補地について:まとめ […]